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めるまがきっず「流行る同人ゲームのしかけ(その4)」


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//         ☆ めるまがきっず ☆
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//     〜ゲームプログラミングを主とした、ゲーム制作支援メルマガ〜
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// 配信者:
//   早瀬 竜也(たつにい)
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// 配信日:
//   2008/08/12
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// 第23回 「流行る同人ゲームのしかけ(その4)」
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どり〜むきっずの早瀬です。


今回は「ファーストインパクトを与えるべき場所」についてです。


ファーストインパクトという名前なんだから、
最初に与えるのは言うまでもありませんが、
正直な話、人によってスタート地点が違っているため、
その最初が必ずしも一致しない可能性があります。

だからこそファーストインパクトを与えるべき場所で
ガッチリとお客様の心を掴み、流行らせるしかけとするのです。


ファーストインパクトで最も意識するべき所は
「ゲームがプレイされる所に至るまでの壁」です!

その壁の部分でインパクトを与え、続きの内容を
見ざるを得ない状況を作り、その続きの内容で、
今度は別のインパクトを与えて更に続きを見させ、
最終的には最も伝えたい内容を必然的に見せるのです。


まずはゲームの存在を知らなければプレイはされません。

だから「販売前」にゲームの存在を知らせる必要があります。


次に、売れなければ当然の如くプレイもされません。

だから「販売時」に強烈なインパクトを与えます。


最後に、オープニングをちょっとプレイしただけで、
「もういいや」と、思われては話になりません。

だから「オープニング」でインパクトを与えます。


では、具体的な方法の一例を下に記します。




――販売前 ゲームの存在を知らせる

ゲームの情報は主にwebサイトやブログ等で公開しますが、
そのwebサイトやブログにアクセスを呼び込む必要があります。


・YouTubeやニコニコ動画でのプロモ

これらの動画サイトは回覧率がとても高く、印象的なシーンを
集めたプレイ動画やオープニングムービー等をアップし、URLも
乗せておけば、興味を持った人がサイトに訪れる可能性があります。

ただし、ニコニコ動画はコメントで叩かれる可能性が
非常に高いため、アップにはそれなりの覚悟が必要です。

大切なことは、動画で深い印象を与えつつも満足させないこと。

何か謎を残したり、続きが気になるように促したりします。


・mixi、広告、応援バナー、相互リンク

これらは上手に活用すればwebサイトのアクセスアップに繋がります。

例えばミクシィの日記で「サイト更新しました」とURLを乗せれば、
マイミクさんがちらほらとサイトを覗きに来てくれるでしょう。

ただし、ミクシィは商業利用禁止ですので、販売ページのURLを
そのまま張ったり、あからさまな売り込みをするのはご法度です。

広告はオーバーチュアがオススメですが、予算と相談しましょう。

制作も大詰めとなり、完成が見えてきたのなら、応援バナーを作り、
仲の良い同人サークルさんのサイトに張らせてもらいましょう。

そのためにも、他の同人サークルさんとの付き合いを大切にしたり、
事前に相互リンクを済ましてしまうのも、アクセスアップの一環です。


●webサイトやブログでのゲーム情報

ゲームの大まかな内容を載せたり、コミケへの出展告知をしたり
体験版のダウンロードが出来たり等、ゲームの情報を公開します。

サイト自体に販売ページを作り、ベクター等を使って
ダウンロード販売するのも、一つの手段ではあります。

まぁ、ダウンロード販売についてのノウハウは、僕自身まだまだ
しっかりと確立していないので、ここでは語らないことにします。




――販売時 興味を持たせて買わせる

あなたはどんなことが事前にわかっていたら、
そのゲームにお金を払い、購入しますか?

お金を払うという行為には、人を慎重にさせます。

特に、名前も知らないサークルの同人ゲームだったら、
よほど気にならない限り、金なんて払わないでしょう。

でも、気になったのなら手にとって、
パッケージを見てしまうでしょう。

そこにゲームの面白さが伝わるような内容を
載せておけば、買われる可能性は高まります。

でも、パッケージを手にとって見られること自体が、
それなりの壁を乗り越えなければならないのです。


・集客

あくまでもウワサで聞いたことですので確証は持てませんが、
かの大ヒットした同人ゲーム「月姫」は、コミケでの販売時、
メイドさんのコスプレをしたレイヤーさんに売り子をさせ、
一気に売りさばいたと聞いています。

そして、あの濃密なシナリオで多くのファンを作り、
口コミを起こさせ、大ヒットしたのでしょう。

作品の質は口コミを起こしはしますが、それなりの人数に
プレイされなければ、その高い質も台無しとなります。


・パッケージイラスト

同人の現場では奇をてらったものや、クオリティの
低いゲームのパッケージがいたるところに並んでいます。

だからこそ、パッケージをパッと見たとき、
クオリティが高かったら目を惹いてしまうのです。

ですからパッケージこそ、気合を入れて作りこみましょう!


・タイトル

タイトルって大抵、ありがちなタイトルが付けられがちです。

でも、実際のところ、タイトルネーミング自体に制限は無いです。

気にしすぎるのもアレですが、タイトルはそれなりに重要です。


・キャッチコピー

もしかしたらタイトル以上に重要かもしれません。

それはゲームのテーマだったり、一言で表したり、
はたまた単純に目を惹かせるものだったりします。

この一言で売り上げがまるっきり違うこともあります。


●パッケージ裏のゲーム画面やあらすじ

ゲーム内のCGや文章を使い、簡潔にわかりやすく、
ゲームの内容や面白さ、システムやあらすじ等を
しっかりと伝わる形で記しましょう。

そして、重要なこととして、パソコンの動作環境等も
しっかりと記さないと、怪しまれる可能性もあります。

でも、逆に言えば、ここまで期待されていれば、
きちんと内容さえ伝えれば買ってもらえます。




――オープニング 一気にゲームの世界観へと引き込む

本当につまらない、くだらないゲームというものは、
3分ほどで続きを進める気が無くなってしまうものです。

例えばいきなり難解な世界観の解説が始まってしまうと、
意味不明な「そのゲーム特有の専門用語」が飛び交い、
解説している制作者にとっては面白いでしょうが、解説を
見ているプレイヤーはウンザリしてしまうことでしょう。

あとは固定概念にとらわれ、何の面白みも無い平凡な日常から
物語がスタートし、しばらくダラダラと話が間延びしていくと、
物語が面白くなる前に、続きを遊ぶ気力が無くなってしまいます。

だからこそ、オープニングにこそ力を注ぎ、
一気にゲームの世界観に引き込んでいきましょう。


・印象的なシーンの挿入

「ひぐらしのなく頃に」のオープニングをご存知ですか?

第一章のオープニングでは主人公がとんでも
ないことを、やらかしてしまいます。

知っている人なら主人公が何をしたのかわかるでしょう。

それだけ印象的なオープニングなのです。

そして、そのオープニングの後、何事も無かったかのように
時間が戻り、平和な日常から物語がスタートするのです。

とてもオープニングの事態が起きるなんて
想像が付かないような和やかな話です。

でも、そんな日常でも、所々に背筋がゾクリと
するようなワンシーンを挟めているからこそ、
「ひぐらしのなく頃に」は印象的なゲームとなり、
口コミが沸き起こり、流行ったのではないでしょうか?


オープニングにおいて、時間軸や固定
概念を気にする必要なんてありません。

物語のキモとなる謎を一番最初に見せてしまっても良いです。

むしろ、どんな手法を用いたとしても、オープニングなら
それだけで違和感無く、誰もが不可解な内容を納得します。

なぜなら、多くのアニメや映画でも、そうだからです。

オープニングに印象的なシーンを入れて、一気にゲームに
入り込ませれば、最後までプレイされる確立があがります。

少なくとも、起動して3分で飽きられることは無いでしょう。


・ムービーの必要性

最近の普通のゲームならムービーは、もはや必須とも
言えるでしょうが、同人ゲームの場合、どうでしょう。

僕の個人的な見解ですが、中途半端なクオリティのムービーを
何とか作って差し込むよりなら、いっそムービー自体を無くして
しまい、そのぶんゲーム自体の内容を更に充実させましょう。

まぁ、ニコニコ動画にアップロードしても叩かれない程で、
更には絶賛のコメントの嵐になるようなムービーを作れるなら
ものすごいインパクトになり、とても効果的でしょう。

でも、同人ゲームで無理にムービーを入れる必要は無いです。

それよりも自然にゲームシナリオへ突入できそうな
オープニングの流れの方が重要だと僕は思います。


●ゲームシナリオへの突入

全てのファーストインパクトはここまで来る為にあります。

ここまで来ればツァイガルニック効果を使って、
ゲームに更にのめりこませることも出来ますし、
ある程度ゲームシナリオを読ませたのなら、
あとは滑り台効果で最後までプレイされるでしょう。

後は実際にゲームにて強烈なインパクトを与えれば
プレイした人は誰かにこのゲームを薦めたくなり、
口コミが発生し、流行る同人ゲームとなるのです。




如何でしたでしょうか?


ちょっとでも誰かのお役に立てたのならそれだけで嬉しいので、
「役に立ったよ!」って思った方は、もし宜しければメール下さい。

僕は寂しがりやなので、一通のほんの2〜3行くらいの
励ましメールで大喜びします!


それでは、次回も色々と語りますのでヨロシクです!




追伸:

C言語入門で、以前メールマガジンでも配信した
「つべこべ言わず組んでみよう」を1ページに
まとめてみました。

ゲーム制作でも主として使われる「C言語」……。
その最初の一歩を踏み出すのに必要な知識があります。

プログラマーを目指している方は、下記リンクへGOです!

C言語入門 初心者向けプログラム




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